アメリカの音楽にはその国の良いところがあって、K-POPにはK-POPの良いところがある。だからこそK-POPにはK-POPの色を持ち続けて欲しい、と思っています。
──ダンサー・コレオグラファーとして見たK-POPの魅力について教えてください。
ダンスの土台、基礎がしっかりしている。K-POPアイドルはデビューするまでの下積み期間(練習生時代)が長く、それゆえにダンスのスキルも高いんです。実際、自分が振り付けしたダンスを踊ってもらったときも、私の伝えたいことをちゃんと受け取って表現してくれて、スキルの高さに驚きました。厳しい練習とさまざまな経験を経て培われたスキルと表現力。これがK-POPの魅力ではないでしょうか。
依頼はメール、4日間で考えた「振り付け」の裏側
──ちなみに、振り付けを担当するまでK-POPの存在は知っていましたか。
それが実は……それまでK-POPについてあまり知らなかったんです(笑)。姉はもともとK-POPのファンなのですが、私はクリス・ブラウンやリアーナ、そしてちょっと昔のTLCなど、ずっと洋楽を聴いていました。ただ、振り付けの仕事をいただくようになってから、K-POPについてたくさん調べたり、聞くようになりました。
──K-POPアイドルのダンスを振り付けする仕事は、Stray KidsのBack Doorが最初で、依頼はメールで来たと聞きました。
いきなりメールが送られてきたので、最初は「本当にJYPなのかな?」と疑っていました(笑)。ただ、調べたら本物でした。Make a Wishの振り付けもNCT Uの事務所であるSMエンターテインメントからメールでオファーをもらったんです。
そのメールに書かれていた締め切りは4日後だったのですが、K-POPのダンスの振り付けは2回目だったので、「これは頑張るしかない!」と思い引き受けました。
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