世界的人気のK-POPを“裏”で支える日本人──20歳の振付師「ReiNa」の素顔

ボーダレスに活躍するために大事な「発信力」と「はじめの一歩」

──ReiNaさんはダンス動画の投稿など、SNSでも積極的に発信されています。

私は中学1年生のときからInstagramを使ってダンス動画などを投稿しています。それもあってか、海外からの仕事オファーはほとんどがInstagramのDM(ダイレクトメッセージ)経由です。日本のほぼ真裏に位置するブラジルから仕事の依頼がDMで来た時はビックリしました。

そのほかアメリカ、ギリシャ、メキシコ、フィリピンや韓国など計15カ国は仕事で行きましたね。ダンスの本場・アメリカでの積極的な活動や情報収集も大事ですが、日本からSNSを通じて発信していくことも大切だなと感じています。

──ちなみに最近はTikTokに投稿したダンス動画がバズり、それがキャリアに繋がっていくこともあると思うのですが、それについてはどう考えていますか。

同じダンス動画でも、TikTokとInstagramでは使い方とバズる内容が全然違う気がします。例えば、TikTokでは「上手なダンス」を載せてもあまりウケません。それよりも、ダンス未経験者でも真似して踊れるキャッチーさや、見ていて楽しいものが好まれますよね。そういったようにSNSも使い分けが必要なのかなと思います。

──またNCTやTWICE、Treasureなど日本人メンバーが所属するK-POPアイドルグループの存在も珍しくなくなってきました。その日本人メンバーやReiNaさんのようにグローバルに活躍できる人の共通点はなんだと思いますか。

「行動力」だと思っています。私自身、これまでを振り返ってみると思い切って実海外に出てみるなど、一歩踏み出してみることが重要だっただなと感じます。頭で考えて「こうしよう」と決意するのは誰でもできる。でも、実際に行動に移せるかというと案外難しいもの。

だからこそ、世界を相手に活躍できる人は、その「はじめの一歩」を踏み出して線を越えられる人だと思うんです。オーディションも受けるだけで緊張するし、不安だらけです。さらにそれが韓国など異国のオーディションであれば……なおさらですよね。

ただ、私はもし目の前に複数の選択肢がある時は「厳しい道」を選ぶようにしているんです。それを続けてきたからこそ将来のの可能性が広がっていき、「ここまで来れた」という思いもあります。だからこそ、今何か目標があって頑張りたい人には「失敗してもいいから、とりあえず一歩踏み出してほしい」と伝えたいです。