フィギュア化の判断は「フィギュアとして受け入れられるキャラクターかどうか」
現在、SHIBUYA SCRAMBLE FIGUREは完全受注生産でフィギュアを販売している。実数は明かせないとのことだが、「ひとつのフィギュアに対して、多くの人の想像を上回るような注文数が入るようになっている」と高井氏は語る。
「ABEMAの視聴データをもとにアニメの人気度もチェックしますが、それ以上に大事なのはフィギュアとして受け入れられるキャラクターかどうかです。実はコミカルな面白いキャラクターのフィギュアは売れないことも多いんです。そうしたマーケットリサーチは絶えずやっており、独自の判断基準をもとにフィギュア化の判断をしています」(高井氏)
SHIBUYA SCRAMBLE FIGUREのフィギュア制作を取り仕切るディレクターは5人おり、そのディレクターを中心に毎月3〜4点の新作フィギュアの予約販売を行っている。2021年は人気IPのスケールフィギュアを計19体販売した。
「グローバルではデフォルメフィギュアで1000億円を売り上げているメーカーも出てきています。日本はコンテンツ、IPが溢れているので、それを造形化するノウハウさえあれば1000億円以上の規模を目指せるはずです。日本が世界に誇るIPをどんどん造形化していき、グローバルで人気のフィギュアブランドにしていければと思います」(高井氏)