給料の高さで知られる3メガ損害保険会社に、四大生命保険会社。今回は東京海上ホールディングスと第一生命ホールディングス、さらに三井住友海上火災保険とあいおいニッセイ同和損害保険を傘下に抱えるMS&ADインシュアランスグループホールディングスの計3社を取り上げる。各社の中で、それぞれ年齢別に年収を比べた場合、団塊・バブル期・就職氷河期・ゆとり世代のうち、どの世代が恵まれていたか?特集『どの世代が損をしたか?氷河期部長&課長の憂鬱 出世・給料・役職定年』の#28では、20年間を10年刻みにして、5世代の年収と主要64社内のランクの推移を初試算。東京海上と第一生命は共に氷河期世代が健闘したが、一方、負け組となった世代は?(ダイヤモンド編集部編集委員 清水理裕)
損保トップで好待遇の東京海上HD
第一生命HD、MS&ADそれぞれの世代別年収は?
給料の高さで知られる3メガ損害保険会社。その中でも、自動車保険と火災保険で国内シェアトップを誇る東京海上ホールディングス(HD)は、同業他社と比較して、給与水準が頭一つ抜きんでる。
四大生命保険会社も同様に、待遇の良さでは有名だ。各社は1000万件超の契約を保有しており、契約者から支払われる保険料は、それぞれ年間2兆円を軽く超えている。
今回は東京海上HDと第一生命ホールディングス(HD)、さらに三井住友海上火災保険とあいおいニッセイ同和損害保険を傘下に抱えるMS&ADインシュアランスグループホールディングスの計3社を取り上げる。3社の中でそれぞれ、年齢別に年収を比べた場合、団塊・バブル期・就職氷河期・ゆとり世代のうち、どの世代が恵まれていたか?ダイヤモンド編集部は、20年間を10年刻みにして、5世代の年収と主要64社内のランクの推移を初試算した。
2000年代から現在までの、20代、30代、40代、50代といった現役世代から、60代と70代のOB世代までが対象。「それぞれの世代はこの20年で給料を幾らもらっていたのか」「その会社の中ではどの世代が得をしたのか」「日本企業の中での序列は高かったのか」が、残酷なまでに浮き上がる47項目のデータとなっている。
試算の結果、東京海上HDと第一生命HDは共に氷河期世代が健闘したが、一方、負け組となった世代は?また、専門家による5年後の予測年収の試算も併せて掲載した。次ページで確認しよう。