哲也さんは、5年前から週1回ジムに通っていましたが、コロナ禍を契機にパーソナルトレーニングに切り替えることにしました。一時は80kgもあった体重が67kgになり、スリムで引き締まった体型を維持しています。哲也さんは、せっかく絞った体がアルコールで元に戻ってしまうのはもったいないと思うようになりました。

 哲也さんは、「減酒をしている今の状態を続けていくことが、自分に合ったお酒との付き合い方だと思います」と話します。料理、お酢ドリンク、筋トレなど多くの楽しみを見つけ、上手にお酒と付き合う日々を送ることが理想です。

 哲也さんは、コロナ禍による在宅ワークが増えたことをきっかけに、昼間から飲むようになってしまいました。コロナ禍で飲み会がなくなり助かったという人もいますが、哲也さんのように、コロナ禍が原因で、アルコール依存が進行したり、症状が悪化したりする人たちが増えているようです。

 アルコール依存症が進行すると、趣味や仕事などよりも、お酒に酔うことが最優先になっていきます。哲也さんは、減酒を開始したことで、お酒一色の状態から、料理、お酢ドリンク、筋トレといったこだわりを取り戻していきました。そしてバランスのよい生活を再び手に入れることができました。お酒は、人生に彩りを添える脇役に過ぎないのです。