関係終了か、夜に男性の家にお邪魔するかの2択を初対面のその日に決めるのはかなり難しいと思うのですが。もちろんお断りして解散後すぐ連絡先を消去し関係を断ちましたが、どんな方にも「会う=すぐ関係を発展させることができる」と捉えられてしまうおそれがあることを痛感しました。

 会わないと何も伝わらない気がするのですが、なるべく長期間連絡をとり相手のことをしっかりと判断してから会うべきなのかと考えさせられましたし、SNSやマッチング・アプリが主流となってきた現在でも、やはり見ず知らずの他人と軽率に1対1で会うことの危険さを痛感しました。

多数の男と接するうちに
女は自信過剰になっていく

 婚活パーティーやデートの経験を重ねていく中で、男性のクセのみだけではなく、自分自身の婚活時のクセも自覚するようになりました。婚活サービスで出会った男性に対して、評価がとても辛口になってしまうということです。

 例えば、婚活パーティーの時です。1回目のトークタイムで会話があまり盛り上がらないと、「たった3分間でさえ楽しませてくれない年上なんか嫌だな」と、それだけで相手の評価がマイナスで固まってしまい、連絡先交換なんかもってのほかで、2回目のトークタイムすら愛想笑いで適当にやり過ごすようなことが頻発してしまいました。

 女性の好きなことを優先しようとしてくれる優しさだと思いますが、男性にリードされたいという願望を抱いてしまったのです。これまでの経験では、友達以上恋人未満の男性と遊ぶ際はどんな提案のされ方でも特に気にならなかったし、デートの段取りを一緒に考えることは楽しいことですらあったのに、です。

 しかし、なぜ私は婚活になると、こんなにも高飛車で自信過剰そうな女へと変わってしまうのか。じっくり反省しつつ婚活の経験とこれまでの恋愛の経緯を振り返ると、理由は大きく2つに分けられました。

 1つ目は、自身がモテていて男性を選り好みすることができる立場だと思い込み、対面かつ対等かと思われる時でさえ、上から目線で男性をジャッジしてしまっていたのだと考察できます。

 また、マッチング・アプリや婚活パーティーで出会った人に対して冷たい対応をしても、普段の人間関係に悪影響は出ないし、次のチャンスは無限にあるという感覚が自分の中にあったのだと思います。