仕事の帰りに保育園から子供を迎えに行き、子供の面倒を見ながらスーパーで食材を探し回り、家に帰って料理する。後片付けしたらまた翌日以降の献立も考える──当たり前のようで実はものすごく大変な作業が料理。だからこそ、クラシルがこれまでに積み上げてきたレシピや献立とシームレスに連携するネットスーパーを立ち上げることで、利便性の高い購入体験をユーザーに提供していく。

また、小売事業者の95%はネットスーパーに参入していない状況にあり、ユーザーにとってそもそもネットスーパーを使う選択肢がないため、「まずはネットスーパー運営のために提供するソリューションを磨き上げ、これから1年くらいでクラシルリテールプラットフォームの認知度を高めるとともに、小売事業者様からの信頼を獲得していくつもりです」と大竹氏は抱負を語る。

「僕たちが実現できなかった未来を、Uber Eatsは6年かけて実現したわけです。またネットショップの立ち上げも数年前までは『本当に使われるの?』という声もありましたが、今やBASEやSTORESは当たり前のように使われています。10年後のためにネットスーパーが当たり前に使われる未来を実現するために、僕たちも長い視点をもって粛々と事業を進めていければと思っています」(堀江氏)