たき火の前では、深い話をしたくなる
そしてエンディングに突入だが、時間配分も貴重だ。例えば10時に寝るならば、その1時間前に、終わりに向けた準備をしよう。
「その段階で広葉樹を入れるとなかなか火が消えないので、注意しましょう。最後は炭だけになるのですが、夜の闇の中でオレンジの光がキラキラと揺れて、本当にきれいなんです。私はこれを『ツインクルチャコール』(きらめきの炭)と呼んでいます(笑)」
火の誕生が赤ちゃん、メラメラ燃える針葉樹が若者、ゆるやかに燃える広葉樹はミドル世代、そしてツインクルチャコールが熟年世代とリンクし、あたかも人生のよう。これがたき火で紡ぐストーリーだ。このようなたき火を前にすると、人はいつもしないような深い話をし出すから不思議だ。人間関係をより深めるにもたき火はいいツールとなる。
「たき火の炎はまるで生きているようで、ある意味“エロチック”なんです。そのエロスを感じられるようになったら、みんなたき火にのめり込んでしまいますね」
以上のようなストーリーを演出するのはそれほど難しくないので、まずはトライしてみてはいかがだろうか。