倒産危険度ランキング2024&初公開!企業を倒産させた金融機関ランキング#26Photo:amtitus/gettyimages

新型コロナウイルスの世界的な感染拡大が企業のデジタル化を後押し。半導体需要が高まり、業界の垣根を越えた奪い合いを生んだ。2023年は一部で調整があり不透明感があったものの、長期的な成長トレンドは変わらない。そんな中、半導体・電子部品業界の倒産危険度ランキングでランクインした12社の顔触れとは?特集『倒産危険度ランキング2024&初公開!企業を倒産させた金融機関ランキング』の#26では、その詳細を見ていこう。(ダイヤモンド編集部 山本 輝)

日経平均の史上最高記録を
けん引した半導体株

 日経平均株価が史上初の4万円超え――。この歴史的な株高をけん引したのは、東京エレクトロンやアドバンテストなどの半導体関連銘柄だ。

 半導体市場はいま絶好調だ。2023年は企業投資の減速などから、世界の半導体市場は5201億ドルと4年ぶりのマイナス成長となったものの、生成AI(人工知能)や電子機器の需要拡大が追い風となることで市場は再拡大し、24年は過去最大の5883億ドルとなる見込みだ(WSTS〈世界半導体市場統計〉調べ)。

 日本の半導体市場でも、国際的な競争力の高い材料・装置メーカーを中心に業績が好調となり、連日の株高を演出する。半導体は、いまや日本経済の大黒柱といえる存在だ。

 だからといって、半導体や電子部品の関連銘柄全てが好調なわけではない。今回、ダイヤモンド編集部では、半導体・電子部品業界を対象に、倒産危険度ランキングを検証した。その結果、12社が“危険水域”にあると判定された。

 果たして、どの企業が“危険水域”と判定されたのか。早速次ページでその詳細を見ていこう。