中年のビジネスパーソン写真はイメージです Photo:PIXTA

企業の顧問社労士として、数多くの労務問題を解決してきたカタリーナ。オンラインのよろず労務相談には、経営者・労働者を問わず、さまざまな相談者が訪れる。本日の相談者は、定年を前に起業を考えているという男性(54)。万一のことを考えると胸がざわついて夜も眠れないというが……。

フリーランスへの転身に憧れて

カタリーナ 「こんにちは!社労士のカタリーナです。石原宗一さんですね。今日はどんなご相談かしら?」

石原 「前回の相談、読みましたよ。働きすぎると年金がカットされるそうじゃないですか。定年後は再雇用の道もありますが、それならいっそ、新たなセカンドキャリアに賭けてみてもいいかと思いまして」

カタリーナ 「というと?」

石原 「実はフリーランスという働き方にずっと関心がありました。社内での煩わしい人間関係もなく、定年もないから、長く働くにはうってつけだと思うんです。いくら稼いでも年金カットはされないし」

カタリーナ 「定年がないのは確かだけれど、そんなに甘い世界じゃないわよ。それでどんなビジネスを考えているの?」

石原 「長年、食品業界を渡り歩いてきた経験を生かして、業界に特化した経営コンサルタントや顧問業を考えています」

カタリーナ 「顧問として働くのは、これまでの知見を生かせるし、シニアに人気のようね。ちなみに、アピールできる資格とかはあるの?」