新型コロナウイルスの感染拡大を奇貨として、好調の続いていた一戸建て市場が岐路に立たされている。物価上昇で建設コストが上がる一方で、実質賃金は目減りするばかり。一戸建て市場の実需を支えるファミリー層の購買意欲がそがれているのだ。住宅メーカーは“バブル崩壊前夜”を迎え、戦術を大転換したり、海外進出へ“大ばくち”に出たりして、生き残りを懸けてうごめいている。「最終決戦」の最前線を追った。特集『住宅メーカー最終決戦!戸建てバブル崩壊秒読み』は、2月5日(月)から2月16日(金)までの全6回でお届けする。(ダイヤモンド編集部 堀内 亮)
#1 2月5日(月)配信
大和ハウス、積水ハウス、オープンハウス…戸建てバブル崩壊前夜の死闘で「メーカー序列」激変必至!
新型コロナウイルスの感染拡大をきっかけに、リモートワークの普及が追い風となり好調が続いていた一戸建て市場。しかし、物価上昇と労務費の高騰で需要にブレーキがかかり、バブル崩壊前夜の様相を呈している。そこで、住宅メーカー各社は生き残りを懸けて、大きな戦略転換に踏み切った。大和ハウス工業や積水ハウス、オープンハウスグループなど、新旧入り乱れた序列激変必至の「大バトル」が始まった。
#2 2月6日(火)配信
オープンハウスが自慢のモーレツ営業力を「封印」した裏事情、売上高1兆円達成でも“息切れ”危機!
破竹の勢いで成長を続けてきたオープンハウスグループが、創業から26年という脅威のスピードで売上高1兆円を突破した。しかし、そのオープンハウスで異変が起きている。驚異的な成長を支えてきた破壊力抜群の「モーレツ営業」を封印し、社内改革に踏み切ったのだ。オープンハウスで今、一体何が起きているのか。
#3 2月7日(水)配信
オープンハウス次期社長レース始動!カリスマ創業者の「次は俺だ!」と息巻く有力幹部の実名
オープンハウスグループの創業者、荒井正昭代表取締役社長はわずか一代で同社を売上高1兆円を突破する大企業にまで育て上げた。荒井氏がトップの座を譲る気配はまだまだないが、そのカリスマ創業者の後を「次は俺だ!」と鼻息の荒い猛者たちが控える。次期社長レースを大胆に占った。
#4 2月8日(木)配信
大和ハウス、戸建て事業での土地爆買いが「昔のオープンハウス」そっくり!?注文・分譲両取り作戦の勝算は?
主力の注文住宅から分譲住宅へ戦略シフトし、一戸建て事業の立て直しを図る大和ハウス工業が、大暴れしている。芳井敬一代表取締役社長CEOが投じた「劇薬」の効果が表れ、全国で土地を買いまくっているのだ。注文住宅も維持しつつ軸足を分譲住宅に移す“一石二鳥”戦略の中身とその勝算に迫る。
#5 2月15日(木)配信
積水ハウスが米国で7000億円買収!住友林業と大和ハウスを逆転するも、「大博打」に潜むリスク
積水ハウスは7000億円もの巨額を投じて、米国のハウスビルダーを買収する大ばくちに打って出た。巨額買収で、ライバルの住友林業、大和ハウス工業を抜いて全米5位に一挙に躍り出た。しかし、大ばくちにリスクの芽は潜んでいないのか。徹底検証した。
#6 2月16日(金)配信
積水ハウスを引っ張る開発事業とマンション事業が社内で冷遇される理由、「残酷事業序列」を徹底解剖
近年、積水ハウスの業績をけん引するのは、大型ビルなどの開発事業と、高級マンションを開発するマンション事業だ。しかし両事業は、社内で“冷遇”されているという声がある。積水ハウスの社内序列を徹底解剖する。
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