ウクライナの修理拠点では、修理工が外に散らばっていた約20門の壊れた榴弾(りゅうだん)砲のぼろぼろの残骸からかき集めた部品を継ぎ合わせて、西側諸国製の大砲を組み立てていた。2年にわたる戦闘により、西側諸国から供与された兵器の多くが今では完全に使えなくなっているか、損傷しているか、あるいは新しい部品が必要な状態にあるため、こうした「フランケン砲」の作製が必要になっている。ロシア軍が最近、ウクライナ東部の都市アブデーフカを制圧したことを受け、ウクライナは守勢に立たされている。米国と同盟国は、ウクライナが戦場で西側製兵器の在庫を維持できるのかについて懸念を強めている。米国からの今後の軍事支援を巡る不透明感があり、ロシアが兵器を増産している中で、ウクライナが戦うためには兵器のメンテナンスが不可欠だ。
ウクライナの榴弾砲、残骸から集めた部品を再利用
対ロシア戦争に不可欠な兵器の修復能力に懸念高まる
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