【就活生必見!】新NISAで活況、新たな顧客開拓の志が試される証券業界の就職動向顧客の人生に寄り添い資産形成に寄与する証券マン、その醍醐味とは(写真はイメージです) Photo:PIXTA

「自己分析・自分探し」を通じて、新卒就職や転職といった人生の各局面ごとに「会社・職業選び」は必要となる。そんな仕事人生の全体像を描く上で欠かせないのが、業界・企業研究だ。就活生に向けて、注目の21業界における最新トレンドや企業が求める人材像について、企業分析のプロへの取材を基に解説する。第3弾は「新しい時代の生活を守る業界」として、「証券業界」を取り上げる。(取材・文/ダイヤモンド・ライフ編集部 大根田康介)

新NISAが追い風に
仲介だけにとどまらない仕事とは

 株式や債券、投資信託などの金融商品の売買を仲介したり、相続や退職金の資産運用コンサルティングなどを手掛けたりするのが証券業界だ。2024年に始まる新NISA(少額投資非課税制度)のおかげで顧客が増えそうだ。

 証券業界は今や銀行以上に競争が活発だ。その理由は、オンライン証券が率先して始めた手数料無料ビジネスにある。

 口座開設はもちろん、一定金額以下の取引なら手数料が無料になった。また、銀行よりも新規参入のハードルが低く、新顔が増えたことも拍車をかけた。

 そのため、仲介だけにとどまらない、新しい付加価値の付け方を模索している。