次は血管拡張作用のある「カルシウム拮抗薬」に代わるショウガです。ショウガを加熱するとジンゲロールという成分がショウガオールに変化。この成分が血管を広げて血圧降下を助けます。豚肉の生姜焼き、魚の煮物やスープなどに使ってみては。

 3つ目の「利尿薬」はコーヒーや紅茶、緑茶で代用できます※。コーヒーや緑茶、紅茶に含まれるカフェインには、優れた利尿効果が認められているからです。食後に緑茶やコーヒーを飲む習慣のある方は、何気なく実践していることがすでに高血圧対策になっています。

※利尿薬と作用の違いはありますが、尿の排出を手伝う点は同じなので紹介しました。

カリウムが豊富に含まれる
イモ類・海藻類・豆類を摂って血圧対策

 食の面から血圧対策をするなら、ミネラルの一種であるカリウムを積極的に摂取しましょう。カリウムには血圧上昇の要因となるナトリウムの排出を促す働きがあるからです。

 ありがたいことにカリウムは、私たちが普段から食べている食材にも多く含まれています。魚介類ならサワラや銀鮭、イワシの丸干しなどのほか、ひじき、昆布といった海藻類にも豊富です。肉類では牛のヒレ肉やモモ肉、豚のモモ肉や鶏のムネ肉など。野菜ではホウレン草や枝豆、ジャガイモやサトイモなどのイモ類、大豆製品の納豆も貴重なカリウム源です。

 おかずになる食材以外でも、バナナやメロン、イチゴなどのフルーツ、ナッツ類やヨーグルトにも多く含まれているので、朝食やおやつに加えてみるのもいいでしょう。乾燥わかめをスプーン1杯、味噌汁やスープにプラスするだけでも立派な降圧メニューです。簡単にはじめられるものから取り入れてみてください。