キャリアカウンセラーの中谷充宏さんは約20年間、1万人以上の就職・転職活動を支援してきました。就職活動の面接では、「名回答」を考える前に、失点ポイントを押さえた方がいいと中谷さんは言います。就活の面接時のNGとは?著書『面接官が本音で教える 就活面接完全対策マニュアル』(秀和システム刊)より紹介します。
「自己中」と逆効果になるNG行為
○提出物は必ず許可を
「私は話し下手。見せた方が伝わる!」
と、自分のことをまとめたプレゼンシートやポートフォリオ(作品集)などを持ち込んで面接中に見せたり、配布しようとする人がいます。
応募企業から事前に許可をもらっている、もしくは、
「そのお話ですが、資料を用いて説明させていただければ、もっとわかりやすくなりますので、持参した資料をお出ししてよろしいでしょうか?」
と、面接中に尋ねた上で許可を得たならOKです。
この許可なしに、いきなりカバンの中をごそごそあさって「この資料を見てください!」とやると、レギュレーション違反になります。
積極性のアピールにもなりません。絶対にやめましょう。
面接官は公正公平に評価する必要がありますから、一部の申し出た学生にだけ「資料持ち込みOK」とするわけにはいかないのです。