そのためには、定番の質問に対する回答案を、正しいやり方で仕上げておき、面接本番では、面接官の質問をよく聴いて回答することが大事です。

「~で貢献できます!」は危険

 これも「誤った就活テク」の悪影響なのでしょう、
「~で貢献できます!」
 と、高らかに断言する人が急増しています。

 面接官が納得するようなものなら有効ですが、ショボいと逆効果になる危険性があります。

 たとえば、情報工学専攻で様々なプログラミング言語を操れ、既に現役バリバリのシステムエンジニアとして活躍している人がシステム開発職に応募する場合は、非常に有効です。

 一方で、難易度の高くない資格に何度も挑戦してようやく合格した実績を前面に出して、
「○○資格の勉強で培った粘り強さで、御社に貢献できます!」
 と、力強く断言する。もしくは、

「毎日、新聞の気になった記事をまとめることを2年続けました。この継続力で御社に貢献できます!」
 と、自信満々に言い切る。これが効果的かというと、筆者はかなり疑問です。というより絶対にやめておいた方がいいと言えます。

○断言するなら「未来に約束」

 そもそもその会社で働いたことがないのに、また総合職への応募でどの職種に就くかもわからないのに、なぜ貢献できると言い切れるのか? という大きな疑問・違和感が生まれます。

 だからこそ、言い切る根拠が「ショボい」と納得は得られません。それどころか、面接官の本音は、「そんなショボい根拠で、よく断言なんてできるね。その根拠で納得を得られると思ってるの?」

 です。こういう評価を一度されてしまうと、挽回はかなり難しいです。

 断言するなら、
「御社に入社が叶っても、こうした地道な努力を継続していく覚悟です!」
 と、未来に向けて宣言する方が学生らしい若々しさが感じられ、面接官にとっても受け入れやすいので、おすすめです。