5月初めの5日間のメーデー休暇直後に大騒ぎになり、ネットには「キョ静はまだクビになっていないのか?」という声が飛び交い、実際にその声に押されるようにメディアが百度に確認したところ、電話に出た職員は「職員名簿にはまだ彼女の名前がある」と返答したと伝えていた。そして、彼女自身もまたSNSで「仕事してるわよ」と答えたという報道もあった。
しかし5月8日夜になって事態は急転した。彼女が離職したというニュースが駆け巡ったのだ。一説によると、この日の午後、百度CEOの李彦宏(ロビン・リー)氏が社内の人事関連会議でかなり感情的に彼女をなじり、クビを命じたという場面があったらしい。しかし百度からは正式な彼女の離職を告げるアナウンスすら出ておらず、詳細はよく分からないままだ。
その後、彼女はSNSで、問題になった動画は「会社の同意を得ずにアップロードしたもので、会社の意図を代表するものではなく、会社のプロトコルに沿っていなかった」と謝罪した。そして、「動画中には不適切なところがたくさんあり、会社の価値観と企業文化に対して外部の誤解を招き、会社に深刻な傷をもたらした」ことにも「深く謝罪する」と述べていた。
しかし、この謝罪文に対しても、「数千万元という高額な収入を失った今も、彼女は本当の問題が何なのか、分かっていないことが透けて見える」という非難が上がっている。確かに謝罪の要点は「会社のルールに沿っていなかった」「会社に対して社会の誤解を招いた」であり、自分の発言自体については一切触れていない。だが、これによって彼女は広報の世界からは「抹殺」されてしまったように見える。