飲みニケーションに付き合えないようでは仕事はつとまらない?

 翌週の月曜日。B主任は宴会での態度がうそのように、いつもの調子でAに接した。そして夕方、AとDが雑談していると割って入り、

「金曜日の夜、プロジェクトメンバーで飲みに行くけど、君達も来ない?」

 と誘い、Aが即座に断ると不機嫌な顔で言い放った。

「エンジニアってね、ただ机で作業しているばかりじゃない。クライアントとの打ち合わせもしなきゃいけないし、酒席に呼ばれることだってある。そんな時、苦手だからって断れると思う?」

「しかし……」

「酒が飲めなくても、ウーロン茶で付き合うことはできるよね?要は、コミュニケーションを取る気があるかどうかの問題。A君は歓迎会の時にいろいろ質問されて黙っていたけど、それじゃウチの仕事はつとまらないよ」

「この会社でキャリアを積もうと思っていたけど、社内や取引先との飲みニケーションに付き合うのはごめんだ。酒席で態度が豹変するB主任はもう信用できないし、笑って見ていた上司や先輩とも口を利きたくない。もう辞めちゃおう」