人材管理ツールがトップに
人的資本経営への関心高まる
1位となったのは、プラスアルファ・コンサルティングの「タレントパレット」だ。人材データを一元化・分析するタレントマネジメントシステムで、人事評価や最適配置への活用のほか、次世代人材の育成や離職防止、採用強化や意思決定の高度化など、人事に必要な機能がオールインワンで提供されているサービスだ。
同社の資料によると、その多彩な機能から、特にエンタープライズ企業に支持されており、契約件数の構成では、社員数が1000人以上の企業が40%占めているという。今回、1位となったのはモチベーション管理のカテゴリーだが、それ以外のカテゴリーでも評価は高い。
昨今、人的資本経営の重要性が高まり、企業が人材面での改革を加速している。HR関連のサービスの需要が高まっていることから、「タレントパレット」も高い注目を集めた。
「社員情報を見える化し、ダッシュボードを利用して経営幹部と議論。その後、実際の人事組織異動案を議論する中でも、タレントパレット画面を開きながら、具体的な社員名とその人の個性や思いを軸に議論が進む」(人事・教育職、医薬品)
「社員側からすると適性検査を行うことで自身の適性や特徴を理解することができる。また、日頃の感謝を伝えるサンクスポイントを活用することで、日頃裏方の業務をやっている方にも感謝を伝えることができ、伝えられた方もモチベーションが上がる。うまく活用すれば、離職防止や採用力強化に大きく寄与すると思う」(営業・販売・サービス職、ソフトウェア・SI)といった口コミが寄せられている。
2位は、FCEプロセス&テクノロジーが提供するRPA(ロボティック・プロセス・オートメーション。パソコン業務を自動化できるテクノロジーを指す)ツールの「ロボパットDX」だ。
「事業部門が自分で自動化できるRPA」というコンセプトの下、直感的な操作性から専門のエンジニアでなくとも簡単にRPAロボットを作成できるのが売りだ。また、すべての導入企業に専任の担当者などが付くため、サポート面での評価が非常に高いということも特徴の一つだ。
主に、中堅企業~中小企業からの評価が高く「業務の自動化による生産性の向上を体感できた」という声も多い。昨年度のランキングでは堂々の1位にランクインしており、今年度も引き続き高い支持を得た格好だ。
「とにかくサポート体制が素晴らしい。作りたいロボのイメージを伝えると、一から教えてもらいながら一緒にロボを作成してくれる。それを繰り返していると、着実に作成済みロボが貯まり、ロボを作る知識も付いてくる」(その他専門職、不動産賃貸)
「RPA製品の中でも、ロボパットはダントツで操作性が高い。プログラミング知識のない私でも特別な勉強をすることなく使えるようになった」(会計・経理、その他サービス)といった口コミが寄せられた。