遅刻を繰り返す問題社員に対し
会社はどう対応すればいい?
注意してもまったく反省する様子がない、遅刻を繰り返す問題社員をどうしたらいいのか……。困った高木社長は、社労士のカタリーナに相談することにした。
カタリーナ「こんにちは!社労士のカタリーナです。今日はどんなご相談かしら?」
高木社長「遅刻を繰り返す若手社員に手を焼いていましてね。何度か注意はしているのですが、まったく改める気配がありません。そこで、就業規則を見直したいと思いまして」
カタリーナ「あら、どんな風に?」
高木社長「知人の会社が、遅刻する度にペナルティとして罰金を取るようにしてから、遅刻が減ったらしいんですよ。うちもそれを真似て、1分でも遅刻したら5000円の罰金を取るというのはどうでしょうか?」
カタリーナ「……それ、本気で言っているの?」
高木社長「もちろんですよ。就業規則は、使用者が一方的に定めることができるものでしょう?」
カタリーナ「いやいや、ちょっと待って。何でも社長が決めてOKってわけにはいかないわよ。労働者と合意することなく、一方的に就業規則の変更によって労働者に不利益な変更をすることはできないから」
高木社長「じゃあ、合意を取る必要があると?それとも、1回5000円は高すぎますかね?」
カタリーナ「それ以前の問題よ」