〈悪魔のカクテル(4)〉能動的に飲んでいるカクテル

 現代の社会において非常によくあるタイプの〈悪魔のカクテル〉で、主材料は長く続けられないような仕事、プライベートや置かれた状況からくる慢性的ストレスだ。何カ月、何年と続くストレスは6つの脳内物質の自然なバランスを崩し、性欲も自信も失わせてしまう。

〈悪魔のカクテル(5)〉ダークな力を利用したカクテル

 最もダークな〈悪魔のカクテル〉は各脳内物質のダークな力を利用するものだ。ハリー・ポッターのヴォルデモート卿のようなものだ。ダークなオキシトシン(連帯感)を、他のグループを追い落とすこと、自分の社会的地位を上げるために相手を支配することに使う。他人からテストステロンを盗み、成功や勝利を奪っている。

〈悪魔のカクテル(6)〉迷子が飲んでいるカクテル

 このカクテルを飲んでいる典型的なタイプは「被害者」を演じる人だ。人生で迷子になり、自滅的な方法でセロトニン(社会的地位)とオキシトシン(連帯感)をつくることを覚えてしまった。注目されたいがために意図的に苦労や問題をつくり出し、仲間や友人に同情してもらったり優しくしてもらったりしようとする。

 それが人から注目され、親密さを感じられるオキシトシンを得る手段になっている。このスパイラルははまりやすく、人に助けてもらわないとなかなか抜け出せない。

悪魔のカクテルは
時間をかけて精神を蝕む

 ほとんどの人は〈悪魔のカクテル〉と〈天使のカクテル〉を両方とも飲みながら生きている。それでもまあ悪くないし、実際にはもっと違う自分になりたいと思っていても状況を受け入れるのが人生だと思っているのだろう。

 とはいえ〈悪魔のカクテル〉ばかり飲んでいれば暗い霧の中にいるような人生になる。その霧は非常にゆっくりとかかっていくので、本人も気づかない。