転職後の手取りが丸わかり!
自分でできる「計算法」は?

 月給○○万円、年収○○○万円と書いてあっても、それはあくまで額面金額であり、そこから社会保険料や税金が引かれて、手元に入ってくる手取り金額は書かれている金額よりも少なくなってしまいます。

 転職をする際には、一番気になるのがやはり実際の手取り額ですよね。

 そんな手取りですが大体いくらくらいになるのか自分で調べていく方法があるので、東京都在住25歳(扶養なし)で月給28万円の会社を検討する場合を想定してご紹介していきます。

【1】社会保険料(健康保険・厚生年金)を調べる

 実際には会社ごとに加入している健康保険組合が異なるのですが、今回は全国健康保険協会に加入している場合と仮定してみていきます。

 検索サイトで「社会保険料」と検索してみると、「令和○年度保険料額表」というページが一番上にでてくるはずです。

 そのページを開くと各都道府県の健康保険料額の表がでてきます。

「えっ、これだけ…?」転職で“想定外の年収ダウン”を防ぐ「手取り年収」の見極め方全国健康保険協会ホームページ(https://www.kyoukaikenpo.or.jp/g7/cat330/sb3150/r06/r6ryougakuhyou3gatukara/)より引用

 例えば東京都を選択すると、pdfページが開きます。こちらの表をもとに、「報酬月額」という枠の部分から28万円に該当する箇所をチェック。

「全国健康保険協会管掌健康保険料」の欄の「介護保険第2号被保険者に該当しない場合」の「折半額」という欄から、健康保険料が1万3972円であることがわかります。

 そして、次に「厚生年金保険料(厚生年金基金加入員を除く)」の欄の「折半額」の欄から、厚生年金保険料が2万5620円であることがわかります。

「えっ、これだけ…?」転職で“想定外の年収ダウン”を防ぐ「手取り年収」の見極め方全国健康保険協会ホームページ(https://www.kyoukaikenpo.or.jp/~/media/Files/shared/hokenryouritu/r6/ippan/r60213tokyo.pdf)より引用

 健康保険料(1万3972円)と厚生年金保険料(2万5620円)を足して、社会保険料が3万9592円となります。ただ、こちらは目安です。

 厳密にいうと社会保険料は4月~6月に支給されるお給料の平均額で1年分が決定する形となり、計算期間の金額が大きく変動すればこちらの表で確認する金額も変わってきます。そのため、あくまでシミュレーションとしての金額と捉えましょう。