「思考が飽和した」と感じたら
すぐ相談のアポを入れよう
山中哲男 著
見立てを立てるときや、仮説を検証して解像度を高めていくプロセスでは「考えてもわからない」状態に陥ることがあります。その場合は、1週間を待たずに誰かに相談してください。
何らかの解や方法が思いつかない、あるいはそもそも知らないというときに考え続けても、物事は前へ進みませんよね。
この場合も、相談そのものがネクストアクションとなります。
そもそもどこから考え始めればいいかわからない、自分で考え抜いたけれども状況を整理できずネクストアクションが見えない……。多くの人が経験したことがあると思います。
もちろん、わからないことを自分で調べる方法もありますが、インターネットで調べても、書物や論文を読んでも、おぼろげにしかわからないことが多いのではないでしょうか。
その世界に詳しい人と相談を通じてディスカッションしたほうが、より深い理解や新たな視点を得られやすいと思います。私も、自分が「考えてもわからない」状態に陥っていないかを常に意識しています。そして、思考が飽和したと感じた瞬間、すぐに相談のアポイントを入れます。相談は遅すぎるよりも早すぎるほうがはるかにいいからです。
対処相談のサインは、次の4つ。
(1)自分とは異なる意見が出てきたとき
(2)反対意見に的確に反論できないとき
(3)行動が行き詰まって1週間が経過したとき
(4)考えてもわからないと自覚したとき