政策活動費については、できるだけその使途は明確にしたほうが僕はいいと思います。ただ、二階(俊博)さんが約47億円を受け取っていたというのは、間違っています。二階さんが個人的に受け取ってるわけじゃない。

 僕も幹事長やってましたからわかるけど、地方組織でこういう催しをやるとか、こういうことでお金が要るとか。組織本部だとか広報本部からこういうお金が要りますと党の経理局へ言ってくる。党の経理局がそれを精査して、幹事長にこういうことでお金が要りますからと言う。

 最終的な責任は幹事長にありますから、幹事長が決裁する。だから二階さんが個人的にポケットに入れたとか、茂木(敏充)君がポケットに入れたっていう性格のお金ではありません。

 それだけはきっちりしておいてやらないと。二階さんや茂木さんの名誉のために。幹事長をやった者はみんなそんなこと言われちゃかなわない。

 だから、使途を明確にしたらいいと思う。入るほうの規制をあまり厳しくせずに、出る方は明確にする。国民から見てなるほどと思うように。

 ただ、どうしても表に出せないようなものあります。例えばお世話になった人が亡くなられたときに、1万円のお香典を持っていくわけにいかない。政治団体から10万のお香典を持っていったときに、領収書くださいとは言えない。

 それから秘密裏に処理しなければいけない調査とか、いろんなことありますから、それは10年後でもいいけども、それ以外のものは堂々と表に出したらいい。

――日本維新の会が、国会議員に月100万円支給されている旧文通費(調査研究広報滞在費)の透明化について自民党と合意したにもかかわらず、今国会での実現が見送られたことに強く反発しています。

 旧文通費は、無税で月100万円ずつ議員に国が支給する。年間1200万円。これはみんな懐に入れてるとか、何してるかわからんとかいう批判があります。これも使途を公開したらいい。