休憩時間を取らせてもらえない職場はアリ?
今林の言動に幻滅し、すっかりやる気を失ってしまった藤木は、社労士のカタリーナに相談することにした。
カタリーナ 「こんにちは!社労士のカタリーナです。今日はどんなご相談かしら?」
藤木 「聞いてください!うちの職場では満足に昼休憩も取れないんです。休憩時間にかかってくる電話対応も強要されて。たまになら仕方ないと思いますが、ほぼ毎日ですよ。これっておかしくないですか?」
カタリーナ 「それは困ったものね。休憩時間は、業務から離れて自由に利用できる時間よ。午前中の仕事がずれ込んだときも、ずらして休ませてもらえないの?」
藤木 「はい。休憩時間は12時から午後1時までですが、午前中の打ち合わせが延びたときも、上司の圧が強くて1時に席にいないと気まずい雰囲気なんです。なので、普段から40分くらいしか休めていません」
カタリーナ 「勤怠はどうなっているの?」
藤木 「自動的に1時間の休憩を取ったことになってしまうんです」
カタリーナ 「ということは、労働に対する給与も支払われていないということね」
藤木 「はい。上司はボーナスで還元するとか言っていますが、納得できません」
カタリーナ 「もちろん、そんなことあり得ないわ」
解決するために、社内の誰に相談したらいい?
藤木 「ずっと我慢してきました。でも、たまりかねて上司に言い返してしまって。今の状態で働き続けるくらいなら、もう転職した方がいいでしょうか?」
カタリーナ 「まぁ、落ち着いて。転職を考える前に、今できることを考えてみましょうよ」
藤木 「私にできることなんてあるでしょうか」
カタリーナ 「あなたが上司に直接正論を言っても、残念ながら聞く耳を持ってもらえないと思うの。社内に相談窓口があればいいけれど、ない場合も人事に昼休みを時間通りにとらせてもらえないこと、勤怠が実態と違っている状況が続いていることをまず相談してみて」
藤木 「なんだか告げ口をしているみたいで、ちょっと言いにくいです……」