筋トレの休憩中にスマホがNGな理由、質の高いトレーニングを行うには?筋トレの休息中にスマホをいじるのは、なぜNGなのか(写真はイメージです) Photo:PIXTA

複数の仕事を同時進行、あるいは短時間で切り替えながら進める「マルチタスク」。かつてはマルチタスクで仕事を片付けていくことが、効率的だと考えられていた。しかし、近年はマルチタスクのデメリットを証明する研究も報告されている。例として採り上げたいのが、筋トレの休息中にスマホをいじる行為だ。『PEAK PERFORMANCE 最強の成長術』(ダイヤモンド社)から紐解く。(文/鈴木 舞)

マルチタスクの最中に
脳では何が起こっているか

 ビジネスシーンにおいてマルチタスクは市民権を得られた。プロジェクトを並行して推進する人も多いだろう。クライアントと電話をしながらメモを取ることも、マルチタスクの一種だ。

 一方、ひとつの仕事に集中して取り組むことを「シングルタスク」と言う。シングルタスクはひとつの仕事に時間をかけて集中し、最大限の力を注ぐことができるのがメリットだ。

 限られた時間の中でタスク管理をしていくには、マルチタスクで対応せざるを得ないことが多々ある。しかし脳の働きを分析してみると、マルチタスクが必ずしも効率的とは言えないことが解明された。

 マルチタスクに関する興味深い考察が記載されているのが、脳科学やスポーツ科学など幅広い研究分野の最新動向を基に、人間の行動を分析する書籍『PEAK PERFORMANCE 最強の成長術』(ブラッド・スタルバーグ著/ダイヤモンド社)だ。

 実はマルチタスクで仕事を行うと、達成できる仕事量は半減する恐れが高いという。

「複数の仕事に同時に取り組むと、タスクが変わるたびに、脳は活性化させる領域を切り替えるか、または分割統治みたいに、タスクごとに一部の認知能力を割り当てる。その結果、マルチタスクで仕事をするとクオリティも生産性も低下することが、数多くの研究で証明されている」