後部座席の採光性、開放感を高める秘策アリ
数泊旅行なら4名乗車と荷物収容に問題ナシ

 後席はそんな前席に比べるとスペース、開放感の両面でかなり落ちる。大人4人が着座できるだけのスペースはあるが、足元がタイトで窮屈な着座姿勢だ。が、それを簡単に緩和できる対処法もある。運転席、助手席に仕込まれたシートリフターを使って座面を少し上げるのだ。すると、後席の乗員のつま先が前席の下に深く入るようになり、かなり楽な姿勢になる。

 後席ドアガラスはプライバシータイプが標準だが、着色ガラスの濃度がかなり濃い。それも、開放感のレベルで前席との格差が生まれる要因となっていた。救いは先に述べたグラストップが後席ヘッドレストの後端まできっちり延ばされていることで、暗さはない。

 荷室は丈夫なボードで上下に仕切られており、上段が318L、下段が61L。ボードを使用しない場合は400L前後。おおむねフォルクスワーゲン「ゴルフ」などのCセグメントに相当する容量と考えていい。大荷物を運ぶバカンスエクスプレスとして使う場合は、少なくとも後席シートバックの片方を倒す必要がありそうだが、数泊のホリデードライブであれば4名乗車とその荷物を収容するのに十分といったところだろう。

後席後席は前席に比べてタイトだが、4名乗車を忌避するほどではない Photo by K.I.
前席を後ろに下げすぎなければ後席のニールームは見た目より余裕がある前席を後ろに下げすぎなければ後席のニールームは見た目より余裕がある。前席を少しリフトさせれば前席の下につま先が入り、楽な姿勢を取れる Photo by K.I.
荷室荷室は必要十分。ボードを外せば400リットル近い容量はある Photo by K.I.