EVなのにガソリンエンジン音、疑似シフト操作の演出

 イエティでのスパルタンレースは、高地のため呼吸が苦しく、心拍が上がりまくって非常に辛いものだった。それでもOVER 60歳のエイジグループで準優勝できたので、良い気分で引き上げることができた。そしてレース帰りのお楽しみ、富士山周辺のワインディングロードである。

 強い、速い、気持ち良い。

 このクルマにはさまざまなギミックが仕込まれていて、EVであるのに、強烈な排気音を出したり、また擬似シフトの操作ができたり(ちゃんとシフトショックまで出るようになっている)、低い擬似ギアのままアクセルを踏み続けると、プププププププ……とオーバーレブの演出までするようになっている。これは面白い。これはアガる。が、10分で飽きる。

 最初の10分だけ面白がってエンジン演出モードをONにしていたが、以降は通常のEVモードで純粋に走行を楽しむことにした。ほとんどの人がそうするのではないか。

 こうしたギミックも含め、本当に面白いクルマである。

ヒョンデ「IONIQ5 N」ヒョンデ「IONIQ5 N」 Photo by F.Y.