フェルディナント・ヤマグチの走りながら考える

ジャガー・ランドローバー社の誇るクロスカントリー車「ディフェンダー」。あらゆる道を走破できるオフロード向けのクルマだ。先月、現行ディフェンダーの中でも最もタフで走破性が高いというフラッグシップモデル「ディフェンダー・オクタ」が登場した。極寒の地や水の中を走るようなこういうクルマも、本当にこれからEV化するのだろうか?(コラムニスト フェルディナント・ヤマグチ)

「バイクの車高を下げてほしい」と
メカニックに頼んだら……

 みなさまごきげんよう。

 フェルディナント・ヤマグチでございます。

 今週も明るく楽しくヨタ話からまいりましょう。

 高すぎる車高を下げてもらうために、バイク王の世田谷本店(https://diamond.jp/articles/-/341297)に預けていた「フェル号」ことNorden 901。「中のバネを短いものに交換して、3センチほど下げてほしい」とお願いしたのですが、メカニックさんの答えは「NO」。せっかくWPサスペンションの優れたラリーサスペンションが装着してあるのに、中のバネを交換したら性能がガタ落ちしてしまうというのです。

 しかし、足が着かないのはやはり不安。そこで出された折衷案が、フロントフォークの突き出し量調整です。

フロントフォークの突き出し量を15mmほど増やし、リアはいじらずにスプリングプリロードを最も柔らかく設定する。こうすることで、乗車時にシートが沈み込んで足が着きやすくなる、というわけですフロントフォークの突き出し量を15mmほど増やし、リアはいじらずにスプリングプリロードを最も柔らかく設定する。こうすることで、乗車時にシートが沈み込んで足が着きやすくなる、というわけです Photo by Ferdinand Yamaguchi

 おかげでベタ足着きとまではいきませんが、何とかつま先立ちができる高さにまで調整できました。バイク王のメカニックさん、お世話になりました。

 で、週末は林道俳優大鶴義丹くんと群馬の御荷鉾スーパー林道へ。

忙しい舞台の合間を縫って、一緒に走っていただきました。インカムでポジション取りやコース取りを細かく教わりながら250kmほど忙しい舞台の合間を縫って、一緒に走っていただきました。インカムでポジション取りやコース取りを細かく教わりながら250kmほど Photo by F.Y.

 今年は大鶴くんにとって舞台の当たり年で、なんと10本も舞台が入っているとのこと。さらにツーリング中、メールで11本目への出演依頼が飛んできていました。時代劇やシェイクスピアからアングラ劇まで。ここまで守備範囲が広い俳優さんはそういないでしょう。次回は三越劇場でリア王(https://www.mistore.jp/store/nihombashi/shops/experience/theater/shopnews_list/shopnews0101.html)です。私は初日に行く予定。今から楽しみです。

手前がフェル号であるハスクバーナ Norden 901。後ろが義丹号のKTM 890 ADVENTURE。中身は“ほぼ”同じで、言わば兄弟車と呼べる関係です手前がフェル号であるハスクバーナ Norden 901。後ろが義丹号のKTM 890 ADVENTURE。中身は“ほぼ”同じで、言わば兄弟車と呼べる関係です Photo by F.Y.

 高度1500mの高地でも、灼熱の暑さでありました。いい汗をたっぷりかいた、良い1日でした。

 ということで、本編へとまいりましょう。ジャガー・ランドローバー(JLR)のディフェンダー担当役員氏への直撃インタビュー。オフロード車のEV戦略をたっぷり伺いました。