年金も預貯金もあまりなさそう……
実家の資産状況が気になって仕方がない!

 小宮山修一さん(40代・仮名)は、東京都内で勤務する会社員。出身は北関東で、実家には70代のご両親がお住まいだという。

 最近、修一さんが気になっているのは、実家の資産状況だ。

 というのも、修一さんの父はずっと自営業で、公的年金は国民年金しかない。夫婦合わせても、おそらく10万円程度ではないか。仕事は数年前に辞めたが、退職一時金などもないし、主な金融資産は、地元の銀行や郵便局に預けている預貯金だけだろう。

 実家は持ち家で、住宅ローンなどはないが築50年ほどになる。帰省するたびに、外壁や水回りなど老朽化している部分が目立ち、在宅介護することになれば、リフォームや建て替えが必要だと感じている。

 ただ、両親とも、高血圧や関節リウマチの薬などは服用しているものの、がんや脳卒中など、入院して手術するほどの大病はしたことがない。

 それでも、年相応に衰えてきた両親に会うたびに、何かあれば、一人っ子である自分が、面倒を見なければならないと思っている。

 とはいえ、修一さんには、小学生と中学生の2人の子どもがいる。特に私立受験などは考えていないが、これからますます教育費がかかるのは確実だ。

 マイホームは、数年前に、公務員の妻とペアローンを組んでマンションを購入した。実家に戻るつもりはなく、両親のどちらかが先に亡くなれば、こちらに呼び寄せることも視野に入れている。ただ、田舎の大きな一軒家でのんびり暮らしている親が、街なかの狭いマンション暮らしに馴染めるかどうか……。正直、難しいと思っている。