大人の勉強は「興味」から
派生させていく

――なるほど。脳の複数の領域を使うことが、ポイントなんですね。例えば、英語の勉強だと、単語を視覚的に読むだけでなく、声に出したり、書いてみたりすると記憶に結びつきやすくなるというようなイメージでしょうか?

大人の勉強法加藤俊徳氏の著書『一生頭がよくなり続ける すごい脳の使い方』(サンマーク出版)

 そうですね。発音することもそうですし、その単語をどういう場面で使うのかを考えてみることも効果的ですよ。

 大人に適した勉強法って、そういうふうに一つのネタから想像してたくさんのことにつなげていくことがポイントだと思うんです。

 自分が知りたいこととか、刺激を受けたことから、「この場合はどうだろう?」「これは使えるのかな?」と、いろいろ派生させて考えていく。

 教科書や参考書だって、最初から読む必要はありません。興味のあるところから読み始めればいい。最終的に、書かれていることが頭に入ればいいわけですから。

 ビジネスパーソンにとっては、身に付けた知識を自分なりに使う、応用できるということが重要です。そういう意味でも、興味があるところから勉強したほうが、知識は身に付きやすいです。