注目したセクターは銀行、鉄鋼、商社などインフラを支える企業。その中で、高配当かつ、株価が戻りきっていない銘柄を探した。

「翌6日は銀行系では三菱UFJフィナンシャルグループ(8306)、三井住友フィナンシャルグループ(8316)、鉄鋼系では三菱重工業(7011)と大手企業の株価は、前日と比べて10%程度戻しましたが、戻りきっていない銘柄で高配当の“お宝銘柄”はあります。9月に権利が確定する銘柄は、9月末に向けて株価が上がってくるので、株価が低い今のうちに買っておこうという作戦を立てました」

 SMBC日興証券によると8月8日までに東証株価指数(TOPIX)を構成する上場企業の今年4-6月、純利益の合計は、前年同期比7.8%増で、12兆9840億円。記録的な円安を追い風に輸出企業が好業績だった。

「インバウンド需要で百貨店、ドラッグストアなどの小売も収益を上げています。すべてではありませんが、業績がいい日本株は絶好の買い場。特に今、注目しているセクターは商社で、AI、半導体関連の株価は戻ってきているのに対して、米国の著名投資家ウォーレン・バフェット氏が投資する5大商社株は直近の暴落で割安感が増しています」