キャンピングカー、意外と運転しやすいのです

 実際に乗ってみると、キャンピングカーは非常に快適です。重い架装が施されているから、加速がイマイチで早め早めのブレーキが求められますが、その重量ゆえに乗り心地は意外といい。

 重量車ならではのドシッとした安定感は非常に心地いい。高い着座位置、大きなフロントガラス、さらにはトラック用の巨大なサイドミラーで視界も良好です。後方視界はゼロですが、そこは後部モニターでカバー。ギアをリバースに入れると自動でナビの画面が車両後方のカメラに切り替わります。

 トイレもキッチンも省略した仕様の車体は居住スペースが広大で、2日後にMくんの夫人と3人の子供たちが合流しても狭さなどいっさい感じません。トイレがなくて大丈夫?と思われましょうが、道の駅やコンビニを利用すれば意外と不便はないもの。また、車内のトイレはにおいの問題と、キャンプ後の汚物処理が意外と面倒なのだそうで、「トイレは外」と割り切ってしまったほうが得策とのことです。

 キッチンもまた同様です。車内で煮炊きをすれば当然においがこもる。1年もすると、生活臭が染み付いた「くさいクルマ」になってしまいます。ファブリックの内装は、においの吸着材のようなものですからね。非日常を求めて旅に出るのに、生活臭にまみれての移動など目も当てられません。かくして「トイレは外」「料理も外」。こうした割り切りが大切なのだそうです。