北海道のコンビニといえば「セコマ」

 北海道の道を走っていると、セイコーマート、通称「セコマ」という地元資本のコンビニエンスストアがやたらと目に付きます。道内1094店舗は、もちろんコンビニでは北海道最大の店舗数。

 この店が素晴らしいのは、コンビニ袋を無料で付けてくれることです。買い物をした際に、頼んでいないのに買った商品を袋に詰め出した。「あれ?袋は頼んでいませんけど……」と言うと「ウチは無料でお付けしているんです」と。金額にすれば数円程度の話ですが、これが非常にうれしい。またセコマは食品の自社開発に余念がなく、グループ内に農業生産法人や水産加工会社、食品・飲料製造会社を持っている。そしてグループ内だけでなく、他社への供給も積極的に行っています。今のところ東京に店舗はありませんが、自分が知らないうちにセコマ製品を食べているのかもしれません。(担当編集より:最近はウェルシアと提携しており、都内でもセコマのオリジナル商品が買えるところが増えてきました!)

無料のコンビニ袋がうれしいセイコーマート無料のコンビニ袋がうれしいセイコーマート。ボリュームのあるサンドイッチが非常においしい Photo by F.Y.

 しかしこのセコマ独占状態を、王者セブン-イレブンが指をくわえて眺めているはずがありません。幹線道路を走ると、以前は目立たなかったセブンの店舗が大変な勢いで増えているのが分かります。北海道内における、7月末現在のセブンの店舗数は996店。ジワジワと追い上げています。折りしもカナダ資本の巨大コンビニチェーンがセブン&アイ・ホールディングスに買収の打診をしたとの報道がなされたばかり。近々、北海道での店舗数が逆転するかもしれません。