どんなに仕事で成果を出しても、周りから「評価」されなければ無意味である……あなたも、自分より能力が低い人がなぜか上司から高く評価されていて、イラッとした経験があるはず。ではこのような「なぜか評価される人の“戦略”を、あなたは知っているだろうか。新刊『雑用は上司の隣でやりなさい』は「周りに実力を“評価させる”戦略」を初めて言語化した歴史的な一冊だ。最短出世中・現役メガバンカーのたこす氏による「実力を適切にアピールする「見せ方」の技術」をまとめた本書は、発売直後から「こんな本が30年前に欲しかった」「今までにない知恵がつく」「上司には絶対に見せられない」と話題沸騰中である。今回はその中から「毎回飲み会に参加する人が出世しない理由」について書き下ろしの原稿でお伝えする。

職場で「飲み会に必ず参加する人」は出世できない。現役メガバンカーが語る「出世しない人」のたった1つの共通点Photo: Adobe Stock

「飲み会に毎回参加する」のはコスパが悪い

「なんでこんな飲み会に参加してしまったんだろう……」と思ったことはありませんか。会社員をやっていると、会社によっては週一もしくはそれ以上のペースで「自由参加」と称したほぼオフィシャルな飲み会が開催されていることもあると思います。「参加しないと社内の評価にも響くのではないか」と不安になることもあるでしょう。

しかし、僕の経験からすると、「毎回飲み会に参加する」のは、非常にコスパが悪いです。出世する人は、飲み会の度に「有益か無益か」を必ず見極めています。「参加すべき飲み会」は参加し、そうでない飲み会は必ず断っています。今回は、「なぜ飲み会に毎回参加すべきではないのか」を説明していきます。

プライベートと「職場の飲み会」は異なる

そもそも、飲み会に毎回参加する人は、なぜ、「必ず」参加しているのでしょうか。「単純に飲むのが好き」「盛り上がれて楽しい」「誘いには乗りたい」「断るのが申し訳ない」……さまざまな理由があることでしょう。

しかし、ここで改めて皆さんに問いかけたいのは、「その飲み会は、本当に自分がコスパ良く出世するために必要なのか?」ということです。多くの場合、残念ながら、そうとは言い切れません。

一応断っておくと、ツラい時に話を聞いてくれる先輩や、同期や後輩との楽しい飲み会を否定する気は毛頭ありません。僕が言いたいのは、プライベート飲み会ではなく「職場の飲み会」においては「楽しいかどうか」以外にもう一つ、考えるべき「軸」があるということです。