「受験アスリート」の生き方から
学べることも多いはず

 他にも、私の知人には次のような方々がいます。

・現役時のセンター試験(当時)の得点率は58%にとどまったものの、その後も勉強を続けた結果、東大・京大模試の「医学部を除く全学部」でA判定を取った人

・一度夢をあきらめて他大に進学したものの退学し、12浪して夢だった「関関同立」の一角に入った人

・ひたすら早大を受け続け、12浪でようやく合格をつかんだ人

 昨日よりも今日、今日よりも明日。多浪生は、浪人期間の長さだけ苦労があり、積み重ねてきた努力があります。

 巷(ちまた)では「1年浪人をすると生涯年収が1000万円下がる」という説があります。しかし彼・彼女らの選択は、貨幣経済上の損得では説明できない、もっと根源的な「自分と向き合うこと」「学問に打ち込むこと」 の大切さを感じさせてくれます。

 あまり回り道をしてこなかった方々も 、「受験アスリート」の生き方から学べることは多いのではないでしょうか。