「一番に思い出される人」に
なるために必要なこと

 そもそも、「パーソナル・ブランド」とは何でしょうか?

 一般的にブランドというと「一流のもの」「高級なもの」をイメージしがちですが、そうではありません。パーソナル・ブランドのことを、キラキラした人気者や、華やかさ、特別なスター性のことと捉える人がいますが、これはまったくの間違い。

 人気や華やかさと、ブランドであることはまったく別の話です。またSNSでどれだけ「いいね!」がもらえるかといった、単純な話でもないのです。

 パーソナル・ブランドとは、「顧客ニーズがあったときに、真っ先に思い出してもらえるような個人になること」です。

 この場合の「顧客」とは、BtoC(個人の顧客)であれば消費者・ユーザー、BtoB(法人の顧客)であれば取引先、会社員や転職活動中であれば次の仕事を与えてくれる上司・社長などをイメージしてください(以下、総称して「お客様」と呼ぶ)。

イラストIllust:(C)守山菜穂子 拡大画像表示

 そのお客様から、自分が「ほかの人と違う確かな存在」であると「識別」されることが、選ばれる人になる第一歩です。