売れ残り商品を仕入れて販売する
オフプライス店が増加傾向

 売れ残り在庫も、こういったチャネルを通じて販売されることが多い。以前なら衣料品の小売業者が在庫処分をする場合、ファッション業界のヒエラルキーを1段下げてディスカウント店にもっていった。アメリカでいえばロスやTJマックスなどがそれにあたり、有名ブランド商品を通常は平均10ドル程度の割引価格で販売する。

 だが昨今では、小売業者が自社のオフプライス店をオープンするケースが増えてきている。たとえば、ノードストロームにはノードストローム・ラックがあり、在庫負担を軽減するための二次市場として位置づけている。

 サックスにはサックス・オフ・フィフス、メイシーズにはメイシーズ・バックステージ、ブルーミングデールズにはブルーミングデールズ・アウトレットと、ほかにも同様の業態の店舗がたくさんある。

 こうしたアウトレット店は力強い成長を見せている。ノードストローム・ラックなどはすでにノードストローム本体の店舗数を追いこし、さらなる新規出店を続けている。

 以上のような方法で販売しても採算が取れない商品(返品商品と余剰在庫の両方)は、第3の段階へと送られ、梱包されてまとめ売りされる。これは最も興味深い処分法であり、成長のペースも一番速い。