世間のイメージが先行している「青学の世界」

 いくら青学だからといって、みんながチャラチャラした遊び人というわけではない。むしろ、普通・地味めな学生が8割を占める。

 一見やる気に欠けた「今どきの大学生」に見えてしまうが、ゼミやサークル、就職活動など自分がやるべき場面では、きちんとやるようだ。「ONとOFFがはっきりしている人が多い」(経営学部生)とか。

 付属は著名人の子どもが多く通うことでも有名だが、内部進学生は学生全体の1割にも満たない。付属出身者はおしゃれで金持ちの子が多いうえ、はじめから友達が多いので入学当初は特に一目置かれている。しかし、育ちの良さゆえの余裕からか、威張るようなことも決してなく、大学から入学した学生との壁は思った以上にない。

 セレブ度は「高校から青学」よりも、「小、中から青学」のほうがはるかに上。「学力」についてはビミョーだといわれているが、「試験前のノート回しなどの要領の良さは超一流」と一種の尊敬も受けている。