誰しも悩みや不安は尽きないもの。寝る前にイヤなことを思い出して、眠れなくなるなんてことも……。そんなときの助けになるのが、『精神科医Tomyが教える 50代を上手に生きる言葉』(ダイヤモンド社)など、33万部突破シリーズの原点となった『精神科医Tomyが教える 1秒で不安が吹き飛ぶ言葉』(ダイヤモンド社)だ。ゲイのカミングアウト、パートナーとの死別、うつ病の発症……苦しんだ末にたどり着いた、自分らしさに裏づけられた説得力ある言葉。心が落ち込んだとき、そっと優しい言葉を授けてくれる“言葉の精神安定剤”で、気分はスッキリ、今日一日がラクになる!
警戒

「私に任せてくださいよ」
と近づいてくる人は大警戒よ。
経験がないと、「そんな奴いる?」
って思うけど実際いるのよ。
弱ってるときって知らないうちに
「弱ってる信号」出してるから。
もしこんな人物にお任せしちゃうと、
自分の脳をとられちゃうわ。最初はいい人に見える。
弱っているときほど
人を見る目が試される
人は、心身ともに弱っているとき、知らず知らずのうちに「助けてほしい」という雰囲気を発してしまうものです。その「隙」を察知して近づいてくる人の中には、善意に見せかけて主導権を握ろうとする人もいます。
「私に任せてくださいよ」という優しげな言葉の裏に、支配や依存を生み出す危うさが隠れていることもあるのです。
経験がないと信じられない
でも、確かに“いる”
こういった人物の特徴は、「最初はとても良い人に見える」という点です。こちらが疲れていると、つい頼りたくなってしまうのも自然なこと。
しかし、相手が「助けたい」のではなく「支配したい」と思っている場合、その優しさは長続きしません。
脳を奪われる、つまり「考える力」や「自分で決める力」を失ってしまうような関係に陥ってしまうのです。
自分の主導権は、どんなときも自分に
大切なのは、自分の状態を客観的に見つめ、「今の私は少し弱っているな」と認めることです。そうすれば、不自然な優しさに過剰に頼らず、自分の主導権を守る意識を保てます。
本当に信頼できる人とは、「任せてください」ではなく「一緒に考えましょう」と寄り添ってくれる人です。弱っているときほど、自分を守る目を忘れずにいたいですね。
※本稿は『精神科医Tomyが教える 1秒で不安が吹き飛ぶ言葉』(ダイヤモンド社)の著者による特別原稿です。