「売り上げ目標:◯億」はゴール設定が簡単だが…
ゴール自体を定量的に表現できれば、明確に示すことは比較的簡単です。今期の目標売上が1億円だったとして、それを示すことは簡単ですね。「今期の商品Aの売上目標は1億円です!」と言えばいい。これでメンバーは明確にゴールを認識できます。
しかし一方で、ゴールを定性的にしか示せない場合、話は一気に複雑になります。「チームの世界観を磨く」、「唯一無二の商品を作る」、「御社にお願いしたいと言われる会社になる」など、定性的なゴールの場合、ゴールの幅が広すぎたり、人によって解釈の差が生まれてしまったりで、なかなか理解が統一化されません。
たとえば、従業員満足度を上げるという目標があったとします。従業員満足度を上げるための調査が多くの企業で実施されるようになり、点数化(可視化)を試みています。
ただ、本当にその点数が上がっていれば従業員満足度が上がっているのかはわかりません。調査の項目によります。また、あなたが考える理想の職場像と合致していない可能性もあります。調査は調査で構いませんが、自分なりに考えてみる必要もあります。
定性的なゴールは「○○をできる状態」と言い換える
数字で表現することが難しいから明確化が難しくなるわけですが、数字にできないからといって「だったらそのままでいい」というわけにもいきません。定性的にしか表現できないゴールも、リーダーとメンバーが同じ認識を持てなければいけません。
ではどうするか?
定性的なゴールは、「○○をできる状態」と言い換えて定義すると明確になります。