会社やチームのリーダーとして、いま、求められているリーダーシップとはなんでしょうか?
責任をとること? 部下やメンバーの話をよく聞いて、仲を深めることでしょうか?
『リーダーの言語化 「あいまいな思考」を「伝わる言葉」にする方法』の著者である木暮太一氏は、リーダーのすべきことは「言語化」であると言います。
本記事では、本書より一部を抜粋・編集し、「従業員満足度を上げる」、「唯一無二の商品を作る」、「御社にお願いしたいと言われる会社になる」などの定性的な目標を言語化する方法についてご紹介します。
世の中にありすぎる「あいまいな目標」
企業が掲げている目標やゴールは、往々にしてあいまいなまま放っておかれています。掲げたはいいけど、誰も気にしていないこともあり、社長室の額縁に入った標語のように無意味な言葉になってしまっています。
企業が掲げているものだけではありません。リーダー自身が示したゴールも同じようにスルーされていることがあります。
なぜ誰もそのゴールに向かって動かないのかといえば、それは「ゴール自体が不明確で、何をしていいかわからないから」です。企業やリーダーが掲げるゴールが大きく反感を買ってしまっているのであれば別です。でもそういうケースは多くなく、ほとんどは賛同をしてもらっていると思うのです。
でもメンバーはそのゴールに向かって動いていない。ゴールが不明確だからです。
しかし、そのあいまいなゴールを示した当人はそう思っていません。当人は明確に示した! これで社員一丸となって進める! と感じているでしょう。特にメンバーから質問も出てこないし、みんなに伝わっているだろうな、と感じているかもしれません。