そう言って、近隣の大型店舗から順に電話を掛けまくりました。

「今日の今日?写真撮影?何言ってんだよ!無理に決まっているだろう」

「あと○日で発売する雑誌?無茶なことを言うね。うちはお断りだ」

相手のメリットや都合を気にかけ
他者を傷つけないように心がける

 週刊誌は、2、3日で取材を終えなければならないこと、急な記事の差し替えがあったときには、その日のうちに必要な資料をそろえることは当たり前にあることです。しかし、1歩引いて見てみると「あと数日で発売だから、今から写真を撮りに行きたい」はおかしいよな……と気づきました。相手の方々もそれぞれに仕事を抱えているのです。自分の常識を伝えてお願いしても、全く取り合ってはもらえません。

 そこで、「ご協力いただいた場合は、協力店舗としてクレジットをお入れすること」「謝礼をお支払いすること」など、メリットは早い段階で伝えるようにしました。すると、反応が全く異なることに気づきました。

 他にも、こんなことがありました。あるタレントが体調を崩し、緊急入院をしているという情報を入手したときのこと。詳細を把握しきれず、近しい関係者にお話を聞きに行きました。