しかし、長期的に見れば、それは自己成長の機会を放棄することを意味しないだろうか。挑戦を避けることで、自分のスキルを高める機会を逃し、結果としてプロフェッショナルとしての評価を下げていることにならないだろうか。

経営者が絶対に信頼しない人物とは?

 まじめな人ほど安全策を持つ傾向にあるようだが、私が社内会議などでずっと感じていたのは、そんなにまじめな性格だというなら、なぜ上司から信頼をなくすような「安全な言葉」を吐く前に、準備をしてこないのだろうかということだ。

 なんでもかんでも「できます」とほざくのも信頼をなくすのだが、それ以上に、なんでもかんでも「できるかどうか、やってみないとわかりかねます」的な言葉を吐く人物に、経営者が信頼を寄せることはない。

 はじめから成功が約束された事業やプロジェクトなどあまりなく、全体の30%は不透明な部分が残っているのは当たり前だ。であれば、言い方として70%の部分は「できます」と強く断言できるはずだ。