生成AI「Copilot」の普及を狙う米マイクロソフトは、社内コンテストを開催して“賢い”活用法を集めている。選び抜かれた社員たちのリアルな実践例とは。特集『生成AI 大進化』の#9では、同社の社内文書で判明したCopilotの活用術をお届けする。
Copilotの活用コンテストを社内で開催
約70のアイデアから優秀事例を選抜
「コパ活」をはやらせたい――。
米マイクロソフトが提供する生成AIサービス「Copilot」の知名度を上げ、日本での浸透を図ろうと、日本マイクロソフトの幹部は頭を悩ませている。
コパ活はCopilot活用の略語だ。ただ、キャッチコピーだけでは、もちろんサービスは普及しない。便利な利用法とセットになってこそ効果がある。
そんな中、同社は今夏、社内でCopilotの活用コンテストを実施した。
同社業務執行役員でモダンワークプレイスGTM本部の山田恭平本部長によれば、コンテストに応募があった社員の活用事例は約70件。このうち評価の高かった約20件をまとめ、社内資料として共有しているという。ちなみに、優秀事例に選ばれた社員への賞品は、焼き肉チケットだそうだ。
山田氏によれば、類似の取り組みは各国のマイクロソフト現地法人でも実施しているという。
社員たちが実践し、効果があると評価されたCopilotの活用事例にはどんなものがあるのか。今回は同社の社内資料から、厳選されたその一部を明かしてもらった。