企業の日々の活動や姿勢、提供する商品・サービスに「共感と参加」していただくことによって、お客さんにも納得いただき、かつ応援してもらえる値上げが可能になります。
そう言うと、日々、厳しい価格競争、コスト削減策に直面しているビジネスパーソンの中には、「そんなうまい話があるのか」と思ってしまう人もいるかもしれません。
しかし、「なぜ値上げするのか」、言い換えると値上げの意義を突き詰め、真摯に顧客と向き合って、この「共感と参加」の気持ちを引き出していけば、お客さんは確実に賛同してくれます。
この点については、大手より中小企業のほうが商品・サービスを提供する事業者としての“顔”が見えやすいので、気持ちを伝えやすく、うまくいくことも多いようです。
むしろ、気をつけなければいけないことは、見え透いた嘘をつかないこと。言葉だけの“顧客第一”といった対応をしないことです。