2040年時点で、若年女性人口が現在の5割以上減少している自治体は、その後人口が急激に減少して最終的には消滅してしまう可能性が高いと言われています。若年女性の課題にフォーカスしない限り、地方創生を達成することはできないのです。

「女子学生の流出」は
食い止めるべきなのか

 若年女性の地方からの流出は顕著なトレンドになっています。「地方から首都圏の大学に進学できない」女子学生が多くいることを問題視する私たちのプロジェクトは、この事実に逆行するようにうつるかもしれません。

 地方からの若年女性の流出が顕著なのだから、流出は食い止めなければならない。より多くの女性が地元の大学に進学し、地元で就職する流れを促進しなければならない……。

 しかし、本当にそれは、本質的に課題を解決しているでしょうか?