地方からの流出を防ぐには
原因を考えることが必要
しかし残念なことに、人口流出に悩む多くの地方自治体は、この流出の原因の追究・改善を十分に行わないまま、曖昧な子育て支援や引き止め政策に走っています。
2022年のM-1グランプリのさや香のネタ「佐賀は出れるけど入られへん」で取り沙汰された佐賀県は、進学を機に県外に流出してしまうのを食い止めるため、新たに県立大学を創設し、なんとか若者を県内に進学させようとしているそうです。
県内進学しか認められない生徒にとっての選択肢や、地域課題の研究機関としての役割等、他に目的があるものとは思いますが、このような「食い止める」施策だけしていても、長期的な人口減は解決しません。
地方自治体は、なぜ人々が流出しているのか・なぜ帰ってこないのかの原因を県外に出る選択をした方たちの意見を聞いてきちんと考え、意味のある施策を講じるべきです。