私たちは、地方が抱える本当の問題は、若年女性が「出ていってしまう」ことではなく「帰ってこない」ことだと考えています。
LIFULLHOME’S総研の調査によると、東京圏に住む30代以下の「地方出身者」に対して、出身道府県への「Uターン意向」を聞いたところ、男性(20.0%)よりも女性(15.5%)の方がUターン意向が低いという結果が出ています。
30代の女性に至っては40.5%が「戻りたくない」と回答していることからも、地方が、1度地元を離れた女性にとって帰りたい地域ではなくなっていることがわかります。
この問題を解決しない限り、地方に順応できる女性ばかりが地元に残り、一度出ていった女性は帰ってこないという現状は変わりません。
地元にはない機会(高度な教育・最先端の技術・大企業での就業経験など)を享受し、吸収した人材が帰ってきて地方に還元することこそが、地方の産業が新しい視点を得てより発展していくことにつながるのではないでしょうか。