女性を地方から流出させる
要因は「寛容性の欠如」
先述のLIFULLHOME’S総研の調査では、女性を地方から遠ざける「ファクターX」を、「寛容性」であると結論づけています。
江森百花・川崎莉音 著
「女性の生き方」「家族のあり方」などの6つのジャンルで在住者の寛容性を測るアンケート調査を行ったところ、在住者が感じる地域の寛容性は、地方出身者のUターン意向と強い相関関係があるというのです。
このような地方の「空気感」は、まさに地方のジェンダー意識の低さと密接に関係しています。
「女子だから」勉強はしなくていいのよ、結婚が大事よと言われる社会に、自立を志す女性が帰ってきたいはずがありません。
女性の多様な生き方が許されない非寛容な社会が改善されない限り、地方はこの先も女性に選ばれない「地方」であり続けると、私たちは考えます。